帝王切開後の産後ダイエット方法を教えます
「帝王切開だったけど産後ダイエット方法が全くわからない…。帝王切開後の産後ダイエットはいつから始めて、どんなダイエット方法で痩せたらよいのだろう…。」
帝王切開後は傷が痛むので腹筋など運動ができないし、骨盤ベルトや産後ガードルも痛くて付けてられないと思います。
骨盤矯正も運動もできず、産後ダイエット方法が手詰まりなのが帝王切開後なのです。産後ダイエットには母乳育児が痩せると言うけれど…
確実に痩せる帝王切開後の産後ダイエット方法を詳しく解説します。
目次
産後ダイエットは帝王切開後いつからやるべき?
帝王切開後の産後ダイエットはいつから始めるべきでしょうか?
簡潔に結論を言ってしまえば、食事制限なら退院後すぐに始めたらよいし、運動なら手術後3ヶ月たってから(医師の許可が出てから)始めるべきです。
帝王切開後1ヶ月でお腹の傷が表面上は治ったように見えても、内側の傷がまだくっついていない可能性もあります。
傷の表面と内側の両方がくっつくまで、3ヶ月は見ておいた方が良いのです。
その代り、食事制限による産後ダイエットは、帝王切開後すぐに始めても何ら問題はありません。
「食事制限(カロリー制限)をすれば傷の治りが遅くなるかも?」との疑問があるかもしれませんが、その心配は全くありません。
外傷や手術後の必要摂取カロリーは「体重×15kcal/日」くらい(例えば体重60キロなら900kcal/日)だと言われていて、むしろカロリー制限をした方が傷の治りは早くなります。
逆に、摂取カロリーが過剰になれば傷の治りは遅くなるのです。
そのようなわけで、帝王切開後の産後ダイエットは退院後すぐから、ダイエット方法は食事制限を主体に行いましょう。
帝王切開後の産後ダイエットで腹筋はやるべき?
お腹の脂肪が気になり、帝王切開後の産後ダイエットにも関わらず腹筋をしようとする人もいます。
しかし上にも書いた通り、帝王切開後3ヶ月は運動をするべきではありません。お腹の内側の傷が開いてしまう可能性があるからです。
では、帝王切開後3ヶ月たてば、お腹のダイエットで腹筋をした方が良いのでしょうか?
いいえ、腹筋はダイエットに全く役立たないので、あえてやる必要はないです。
「お腹の運動(腹筋)をすればお腹の脂肪が落ちる」と誤解している人は多いです。また、「ストレッチで足痩せできる」という誤解も多いですね。
だけど、痩せたい部分の運動をすればその部分が痩せる、というほど人間の体は単純ではないです。
腹筋ばかりひたすらやっても、体全体の脂肪が平均的に落ちるのであって、お腹の脂肪が集中的に落ちるわけではないのです。
さらに、腹筋は消費カロリーがかなり少ない運動です。(体重60キロの人なら、腹筋1回の消費カロリーは0.55kcal程度。)
腹筋を毎日100回やっても、体脂肪はほぼ減らないでしょう。
産後ダイエットは食事制限を主体にした方が明らかに痩せます。
特に授乳中は授乳による消費カロリーが非常に多いので、完母育児ならなお更、食事制限を主体に産後ダイエットを行っていきましょう。
帝王切開後は骨盤ベルトを付けた方がよい?
帝王切開後は傷が痛むので、骨盤ベルトを付けられないと感じる人も多いでしょう。傷の痛みを我慢してまで、産後ダイエットで骨盤ベルトを付けた方が良いのでしょうか?
いいえ、産後ダイエット方法としてなら、骨盤ベルトを付ける必要はありません。なぜなら、骨盤ベルトにはダイエット効果が全くないからです。
産後の体型戻しとして骨盤ベルトが推奨されることは多いですが、骨盤ベルトを付けても痩せることは絶対にあり得ません。
骨盤矯正のダイエット効果が嘘であり、骨盤ベルトという商品が詐欺だからです。
産後ダイエット用のガードルは効果がある?
産後ダイエットでガードルが推奨されたりしますが、産後ガードルの効果も完全な嘘です。
確かに、ガードルはお肉を締め付けることで、付けている間だけ見た目をスリムに変えることができます。
しかし、産後ガードルに脂肪燃焼効果は一切ないので、ガードルを外せば体型も元に戻ります。一時的な補正下着としての効果しかないのです。
産後ダイエット用のガードルで「インナーマッスルを鍛える」「骨盤を矯正できる」などの宣伝文句でダイエット効果を示唆するのは、全て詐欺だと考えて間違いありません。
補正下着としての効果以上を望むのであれば、無理なのであきらめてください。
なお、骨盤ベルトや産後ガードルを付けて痩せたと感じている人のうち、十中八九は授乳によるダイエット効果(消費カロリー)で痩せた人です。
実際は授乳による消費カロリーで痩せたのだけど、骨盤ベルトや産後ガードルを付けていた時期と重なったので効果があったと誤解しているわけです。
母乳育児は産後ダイエットを有利にする
母乳は産後ダイエットを成功させるカギです。特に、帝王切開後は母乳育児が産後ダイエットを成功させる切り札になるのです。
「産後6ヶ月以内は痩せやすい」という話を一度は聞いたことがあると思いますが、これは半分正解で、半分間違いです。
正しくは、「授乳中は痩せやすい」なのです。
授乳するだけで、1日当たり350kcalものカロリーを消費します。これは、基礎代謝で言えば体重10キロ分に相当します。
わかりやすく例えるなら、授乳している体重60キロの人の1日消費カロリーと、授乳していない体重70キロの人の1日消費カロリーがほぼ同じだということです。
もし授乳している体重60キロの人が、授乳していない体重60キロの人と同じ摂取カロリーにすれば、体重は自然と10キロ減って50キロまで痩せるということです。
以下は、授乳していない人の体重ごとの1日消費カロリー(推定)です。
45キロ=1492kcal
46キロ=1525kcal
47キロ=1558kcal
48キロ=1591kcal
49キロ=1624kcal
50キロ=1658kcal
51キロ=1691kcal
52キロ=1724kcal
53キロ=1757kcal
54キロ=1790kcal
55キロ=1823kcal
上から産後ダイエット後の理想体重を選択し、右側の1日消費カロリーに350kcalを足した数値が、現在の最適な1日摂取カロリーです。
例えば、産後ダイエットで50キロまで体重を落としたいと考えているなら、
1658kcal
+350kcal(授乳)
———-
=2008kcal
1日摂取カロリーを2008kcalにすれば、体重は自然と50キロまで落ちます。
間食をやめるのも産後ダイエット方法の1つ
育児中の産後ダイエットはイライラから間食をしたりして、全く体重が減っていかない悪循環に陥ってしまいがちです。
母乳育児で体重が減りやすいのに痩せていかないのは、間食が原因になっている事例も多いのです。
クッキーや菓子パンなどの甘いもの、油を使ったスナック菓子などは高カロリーです。これらが思った以上に体重を増やす原因になっています。
そこで、お菓子などの間食を意識してやめるのも、効果的な産後ダイエット方法の1つとなります。
ここで、間食をやめる効果的な方法を1つ紹介します。
人はお腹がすいた時に食欲がわくものだと、あなたも考えていることでしょう。しかし、人の食欲というものはそれほど単純なしくみではありません。
実際にはお腹がすいていなかった場合でも、おいしそうな物が目に付いたり、想像したりすることで食欲がわき起こってくるのです。
この食欲のしくみさえ知っていれば、間食をやめる対処方法は簡単です。
お菓子を買い置きせず、普段からお菓子が目に入らないようにすればよいのです。日常生活からお菓子の存在を消せば、間食したいという気持ちも自然と起こらなくなります。